ドラゴンクエストⅣ導かれし者たち |
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■あばれうしどり・ブルホーク・アークバッファロー あばれうしどり。見たまんま、だろうか。 ブルホークは雄牛(bull)とタカ(hawk)の合体? アークバッファローはドラクエお得意のarchをかぶせたもの。 最上級の牛だなんていかにもうまそうだ ■アローインプ インプ(imp)は小悪魔・小鬼 ■アンクルホーン・ヘルバトラー ホーンは角なのだろうがアンクルがさっぱり見当もつかない。 こんな超メジャーなモンスターでも手がかりすら見つけられないのがくやしい ヘルバトラーはbutlerではなくbattlerだろうが、 辞書に「悪戦苦闘する人・決意の固い戦士」とあるので、 単なる戦士ではなく、歯を食いしばって立向う雰囲気を持つようだ (あくまで英語の話。ドラクエとしては単に地獄の戦士でいい)。 ■イエティ ヒマラヤにすむという雪男。UMA。 ■うらぎりこぞう 野口五郎がうたっていた歌の名前 ■エッグラ・チキーラ 卵と鳥をもじったものだろう ■エレフローパー エレフはタコの口を鼻に見立てて象(elephant)のつもりかとも考えたが、 海外版のつづり(Elefrover)がなあ…。(※) ローパーは説明するまでもなくドルアーガでおなじみのアレ ところで、海外版ではroverとなっている。 気になってガイドブックをひらいてみたら国内版はローパー(roper)だった。 どっちかがミスなのだろうか。 roverは「歩き回る者・海賊」なので海のモンスターとして通る (※) 「海外版モンスター名はあてずっぽう」を参照 ■オーガー 鬼(ogre)。 子供の頃パソコン雑誌をながめていて、 ogreとかyaksaのスペルに疑問をおぼえたものです。 ■おおめだま・スペクテット 見た目通りだが、 おこらせるとキツい「おおめだま」をくらう、という意味もあるのだろう スペクテットは類似語にspecter(幽霊・亡霊)とspectator(見物人・傍観者)。 見た目で人を判断してはいけないが、大きな目玉から察するに後者のイメイジがつよいか ■オックスベア・ハンババ 雄牛(ox)とクマ(bear)の混合体? ハンババはフンババとも。ギルガメッシュがエンキドゥとともに倒した(Humbaba)。 敵を石に変え、口からは火を吐くとともにペスト菌をばらまく。 ウロコでおおわれた体に七枚の外套を着込み、いかなる武器をも通さない。 グラフィック通り、頭に野牛の角を生やしている。 当時の話。 船を手に入れたばかりであちこちを探検していたところ、 どこかの洞窟かホコラでこのハンババに出くわした。 筆者はその名前と、一度に三匹もあらわれた事におののき、 「ここはこのLVで来る場所じゃない!」とアワをくって逃げ出してしまったのだが、 ドラクエではそこまでおびえるモンスターではなかった ■ガオン おっきな仮面のモンスターで、そのまま顔(カオ)をさしたか、 それとも叫び声(ガオ)を擬したものか ■カメレオンマン・コンジャラー・カロン ライカンスロープ…にしてはあまり見た目がカメレオンぽくない。 Ⅵのカメレオンマンもしかりなので、何か別の意味があるのだろうか。 ほかにもトドマン・サイおとこ・ハエおとこなどドラクエ4には半獣人が多い。 ハエおとこは有名な映画もあるので、そこからとったかもしれない。 コンジャラーはそのままだと魔法使い・手品師・奇術師。 他動詞conjureで「呪文を唱えて(悪霊を)呼出す」の意。 何もないところからパッと出すイメイジのようなので、 召喚士とでも言うべきだろうか。テベロやホイミスライムを呼出す カロンはギリシア神話中の冥界の渡し守。カローン(Charon)。 ■キリキリバッタ なんとなくキリギリスとバッタの融合と思っていたが、ふと思うと「?」である ■グレートライドン なんとなくriddenとかride onのつもりでいたのだが、よくよく考えたら「?」である ■グレートオーラス オーラスとはなんだろう。麻雀くらいしか思い当たらない… 友人から教えてもらったがwalrusでセイウチとの事。これじゃなかろうか。 ただし発音はウォールラス。もしくはワルラス それでは海外版のOhrusとはなんなのだろう?DSのDQ4ではWar-rusに変化。 もしかしたら国内側と海外側でスタッフの連携がとれていなくて、 ワケもわからず訳しているのではなかろうか。色々とくらべている内にそんな気がしてきた(※) (※)以下、 「海外版モンスター名はあてずっぽう」につづく ■ダークドリアード 木の精霊(Dryad)。ギリシア神話のドリュアドス。 綺麗な女人の姿なはずだが、 こんなになってしまったのは女神転生のせいだろう ■ダゴン ペリシテ人の信奉していた神(Dagon)。 例によってユダヤ・キリスト教により魔神とされる。半人半魚。 ■テベロ まったく不明。 なんの推察の余地もない、ドラクエのモンスター名における最大の謎と目す ■ドードーどり インド洋上のモーリシャス島にかつて生息していた飛べない鳥(dodo)。 西洋人の乱獲により十七世紀頃絶滅したという ■ドラゴニット 半龍半人のドラゴニュート(dragonewt)に近いが外見があわない。 シラミなど寄生虫の卵・幼虫をnitと言うがこれも該当しない dragonetで小さい龍・龍のこども。ドラゴンキッズと言っている事はおなじ ■バラクーダ カマス。魚雷の名前にももちいられる。まさに突撃魚 ■バンプドック vampireとdogの合成語だろうか? ■ピクシー 羽を生やしたちいさな妖精のたぐい(pixie) ■ビッグスロース なまけもの(sloth)。本当にナマけているだけで本気を出した際の実力は相当なモノ ■ビビンバー 唇のあついアフリカ土人キャラが「ビビンバー」と呼ばれても誰も不思議に思うまい。 ただ、なぜ韓国料理とアフリカ人とがむすびついたのだろう? その根っこはどこにあるのか 自分の記憶で一番古いのはひょうきんディレクターズの一人・荻野繁の愛称、 および決めセリフなのだが、 それ以前にもアフリカ人とビビンバを関連づけさせるなにかがあったのだろうか ■ピラニアン アマゾン川に棲息する歯のするどい肉食の魚をいったもので、特定の魚の名前ではないとのよし。 タランチュラであるとかこのピラニアであるとかは、 自分の世代の人間にとっては子供時代に植えつけられた恐怖の象徴であった。 どちらも実態を知らずに強烈なイメイジだけが先行していた点で一致する。 ■フルスネイカー・ピットバイパー フル?スネイカー?わからない。 ピットバイパーはまむし亜科の毒ヘビ(pit viper) ■ベビーサラマンダ・マッドルーパー これのどこがサラマンダー?と言いたくなるような愚鈍な容姿だが、 元々は火につよいトカゲの一種なので本来のすがたにちかい。 そのトカゲの仲間のひとつに御存知ウーパールーパーがいる。 同じグラフィックを共有しているのはそのため。 マッドについては、顔からすればmadっぽいが、 体つきからすればmudの中で這いずってそうだし、 判別する上で決定的なものがない。 マドハンドやマドルーパーのように泥はマド、 マッドドッグやドラゴンマッドのように ちょっとイっちゃってる感じのはマッドとしているようなので後者かなとは思う (マッドロンのような例外もあるが)。 ■ベルザブル 言わずと知れたハエの王。ベルゼブブ(Beelzebul/Beelzebub)。 ソロモン七十二柱筆頭のなれの果て。と言っていいだろうか ■ももんじゃ(メイジ―)・ダックスビル ももんじゃは見た目から感覚的につけたと思うのだが。 ダックスビルは、ダックス・ビルなのかダック・スビルなのか。 どっちにしてもわからない。意外に難解な例。 って、「bill…くちばし(特に、細長い扁平な弱いくちばし)」って辞書にのっているじゃないの。 ずうっと、札、札…って、なやんでいた。 よくアヒル口って言うからダックの(クチ)ビルかなとも考えていたが、おおよそ当っていた。 duck's bill ナゾ、かいめい! その後のその後。ぼーっと、duck's…bill…と思い浮かべていたら そのまま日本語にするとカモノハシ(くちばし)になる事に気づいた。 ずうっと、アヒル、アヒル…って、かんがえていた。 で、また辞書をひいたらduck billで見事にカモノハシと出ている。 直訳して和名にあてたのだろうか。面倒でも辞書はひいてみるものですね ■よるのていおう そのままの意味でとれば、風体の良くない、マーニャが寄っていきそうな金ばなれの良い男 ■リリパット ガリヴァー旅行記のこびとの国の名(Liliput) ■レイギガース・シャークマンタ ギガスは巨人。巨大なエイ(ray)という事だろう マンタは大エイ(manta)。 でかいものは横幅8mほどもあるそうなのでそのままでモンスター級だ ■マンドレイク ひきぬいた者を金切り声で死にいたらしめるあの植物。 Ⅵには異名で登場する ■マンルースター ルースター(rooster)はそのまま雄鶏。ではその前のマンはなんだろう? 英名mantamもさっぱりわからない ■ミノーン みのむしのミノか ■アンドレアル・サブナック・バアラック・ベレス どれもソロモン七十二柱の一。 アンドレアルフス(Andrealphus)は ドラクエではドラゴンのグラフィックだが、本来は孔雀の姿。 サブナックは(savnock/sabnock)は獅子の頭をした騎士とされる。 バアラック(Valak)は天使の羽を持つ子供の姿とされるのでグラフィックもぴったり。 ベレス(Bileth)は人間界によばれるのを極度にきらい、召喚される時はつねに激怒しているという ■コドラ 子ドラゴン、という事だろうと思う ■テラノザース・プレシオドン・プテラノドン 前者は恐龍の代表格ティラノサウルス(Tyrannosaurus)のもじり。 後者は首長龍プレシオサウルス(Plesiosaurus)をちょっとかえたもの。 きっと歯(don)がするどい種なのだろう。 でもプテラノドンはそのまんま実存した翼龍(Pteranodon)。なぜ? ■テラノバット・ライバーン(─ロード) 単純にティラノサウルスとコウモリの合体モンスターだろう ライバーンはワイバーン(wyvern)と何かをかけているのだと思うが、その何かが不明 少し補足。 ワイバーンは前足のない龍。 ライバーンは龍は龍でも恐龍ぽいが、そうした特徴をそなえている事が ワイバーンにかけていると思う理由です。 勿論、単にライとバーンをくっつけただけかもしれないが、 そうなると、ライとバーンでわからない事がふたつに増えるので前者であってほしいとねがう ■ベロベロ・ベロリンマン・マネマネ どれも特技からでしょう |