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ロボレス2001 |
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1986年にロボレスをはじめて見た時「いま出すゲームか?」と思った。 舞台こそ近未来だが、印象としては過去方向に時代錯誤を感じずにはおれなかった。 技によっては一瞬、別ロボットの顔にさしかわったりするなどまるで未完成品のようであったし、 べたっとしたグラフィックは安っぽさをいなめなかった。 同時期にハングオンやスペースハリアーなどを次々と発表し、 業界の劈頭に立ってその技術力の高さを見せつけていたセガだけに受けたギャップははげしいものがあった。 すぐ直後にSYSTEM16でダンプ松本を出しているので、その間をつなぐ役割だったのだろうか。 開発がちがうとは言え、おなじジャンルのゲームをおなじメーカーが短期間で発表したのには 事情があるのではないかと勘ぐってしまう。 のちにアルカノイドが好評をえるや間髪いれずにギガスを出してきた事をかんがえると、 前年のエキサイティングアワー人気にあやかって、とりあえずアッポーを焼きなおしたのかもしれない。 ゲームの内容はすこぶるいい。 アッポーが好きだった人にとっては待望の続篇になっただろう。 金属のぶつかりあうような効果音は迫力があるし、動きのかたさが逆にロボットらしくて重みがある、とも言える。 えらべる機体も豊富なのでその時の気分にあわせた遊び方ができた。 そしてなんと言ってもスカイハイである。 今かんがえると、格闘ゲームでいうところの超必殺技の祖ではなかったか (飛龍の拳というのもあったが、「必殺技の更に上の必殺技」と考えると単なる必殺技どまりではないかと)。 当時、この技をどう受けとめていたか、いまにわかに思い出せないが、派手さにときめいたのは覚えている。 周りの友人知人もふくめて、お金をいれる要素になっていたのはまちがいない。 スカイハイにしても通常技にしても、特定の条件下でしか出せないので、 その頃横行していた隠しコマンドをさがすような楽しみもあったかもしれない。 表は基本技をプレイヤーロボで、固有の技をそれぞれの機体でまとめた。 基本技の欄で二枠つかっている技はパンチとホールドのふたつ押し。 |
技名下の数字は点数 |
キック(K) | パンチ(P) | ホールド(H) | |
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立 っ て 間 合 い か ら |
キック 50 ドロップキック 100 |
パンチ 50 |
組みあう |
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ヘッドロック 200 |
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敵 ダ メ | ジ 時 に |
ドロップキック 100 |
ブレーンチョップ 50 |
組みあう |
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ヘッドバット 250 |
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走 っ て ・ カ ウ ン タ | で |
ドロップキック 100 |
(カウンターのみ) チョップ 100 |
タックル 100 |
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組 ん で |
(+レバー横) ロープにふる |
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ボディスラム 200 |
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ダ ウ ン の 敵 に |
ニードロップ 100 |
(+レバー下) 起こす |
フォール |
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ス カ イ ハ イ |
ドロップキック 10000 ニードロップ 10000 |
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返 し 技 |
(敵ヘッドバッド時にP) ヘッドバッド 250 (敵ブレンバスター時にレバー後方+P) ブレンバスター 500 (敵パイルドライバー/サイドスープレックス時にレバー後方+H) ショルダースルー 300 (敵ヘッドロック時にレバー後方+H) バックドロップ 500 (敵ヘッドロック時にレバー相手側+P) ロープへ投げる (敵ダウン攻撃時にレバー下) 回避 100(ダウン攻撃のみ。フォールは加算されない。点数はダウン攻撃によってかわるかも?) (敵フォール時にいづれかの方向にレバー) はねかえす |
A | ||
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GETOCK イギリス キックからのバックドロップ連発で容易に相手を追いこめる。 他のふたつの技も豪快でつかっていて楽しい機体。 が、敵に回すと、組んでもほぼまけるので 地道にドロップキックを当てていくしかない。 どこまでも追いかけてくる不気味にひかる赤い目が恐怖。 (すべて二週目の話) |
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K+P | P+H | K+P+H |
(ダメージ時に) ココナッツクラッシュ 300 |
(間合から/ダメージ時に) B.ヘッドロック 350 |
(背後から) バックドロップ 500 |
スカイハイ | ||
バックドロップ 30000 |
B | ||
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SOLDIER 日本 自信をもっておすすめする機体。とにかく豪快なラリアットが爽快!! 地上で痛めつけてから、ただほっぽりなげるスカイハイのバックブリーカーに疑問はあるが 文句なしの三万点技。 背後にまわりこまないと打てないローキックも これまた大いに疑問だが、いい気分転換にはなる。 |
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K+P | P+H | K+P+H |
(背後から) ローキック 350 |
(組んで) バックブリーカー 300 |
(走って/カウンターで/ダメージ時に) ラリアット 500 |
スカイハイ | ||
バックブリーカー 30000 |
C | ||
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STRANGER アメリカ 基本はキック→エンズイギリ。 といきたいところだが、ややむづかしいので序盤はエルボーで追いこむのが確実 ショルダースルーは遠くまではねとばして見た目が痛そう。 エルボーパットはモーションが大きいが、敵が動き出しても結構あたってくれる。 逆に自分がくらうと穴にでも入りたくなるよう気分になる。 ラガーマンの風貌ににあってタックルをよく使う。 |
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K+P | P+H | K+P+H |
(間合から) エルボーパット 300 |
(カウンターで) ショルダースルー 300 |
(敵ダメージ時に) エンズイギリ 500 |
スカイハイ | ||
エンズイギリ 20000 |
D | ||
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GELLBAG カナダ 自機として最強の機体。 一度きまればリスクなしに連続でたたきこめるサマーソルトドロップが 他の追随をゆるさぬ。 敵としてもウエイトリフトが強く、 組み合った時、敵の手が上にくるのを見るたびに 「またか」と嘆息してしまう。 この技のこわいのは動作が長いところで 何度もくらっている内に時間切れにおちいりやすい。 自分でえらんだ機体は敵としては出てこないので、 強敵をへらす事にもなる。 スカイハイが低得点というのが唯一の瑕瑾。 ウエイトリフトという呼び名に当時は違和感があった。 相手をもちあげる技はボディリフトと呼んでいたから。 技名と言えば、サマーソルトドロップは Gのサマーソルトキックといれまちがえた模様 |
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K+P | P+H | K+P+H |
(組んで) ウエイトリフト 300 |
(ダウン時に) エルボードロップ 300 |
(間合から/走って/カウンターで) サマーソルトドロップ 350 |
スカイハイ | ||
エルボードロップ 15000 |
E | ||
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NEGER フランス ネコ顔ににあわぬ豪快な技をみっつそろえた機体。 ニーリフトはブレーンチョップのかわりに使えて有用。 ブレンバスターは返される事もあるので、 確実にきめるのならばダメージをあたえてから。 逆に敵にしかけられたら落ちついて返す。 スカイハイのブレンバスターは途中で相手をはなしてしまい、 仲良くリングにたたきつけられるという壮絶な道づれ技。 ザ・ニンジャがブロッケンJr.にブレンバスターをはなった シーン を思い出してしまう。 |
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K+P | P+H | K+P+H |
(ダメージ時に) ニーリフト 300 |
(背後から) アトミックドロップ 300 |
(組んで) ブレンバスター 500 |
スカイハイ | ||
ブレンバスター 30000 |
F | ||
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PHOENIX メキシコ 基本的にはAとおなじくキック→ジャーマンだが 技の後に敵と同体になるためイニシアチヴはとれない。 またバックドロップとちがって場外では出せない。 見た目がうつくしいし体固め以外でフォールをとれる唯一の技なので、 勿体つけてフィニッシュにのみ使うのもいい。 プランチャーは当時技の出し方をさぐっていた時、一番最後にわかったごく特殊なもの。 ダウン時ではなく起きた状態で、というのがわかりにくかった。 この技といいジャーマンといい個性のきわだつ機体。 パワースラムも、とびあがるより先にピョイっと鳴ったりして、なかなか素直でない。 スカイハイはたたきつけるのではなく、上空で投げてしまうのでボディスラムと言った方がいい |
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K+P | P+H | K+P+H |
(敵場外時にリングから) プランチャー 300 |
(組んで) パワースラム 350 |
(場内で背後から) ジャーマンS.ホールド 500(ピンフォールをとると加算されない) |
スカイハイ | ||
パワースラム 10000 |
G | ||
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GERE ソ連 パイルドライバーは返し技があるので、 エルボースマッシュでスタミナをけずってからかけるのが無難。 スカイハイはほとんどキン肉ドライバーのような衝撃で、 Aのバックドロップとならんでインパクトの強い技。 敵にまわすとヘッドロックを多用して、 ココ・サベージのように頭をゴツゴツこづいてくる。 サマーソルトキックはどう見てもサマーソルトドロップだが これはDのサマーソルトキックと技名をいれちがえているため。 マイティ井上が「ああ〜ああ〜」と叫びながらひっくりかえっていたメキシカンな空中殺法。 |
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K+P | P+H | K+P+H |
(ダウン時に) サマーソルトキック 500 |
(ダメージ時に) エルボースマッシュ 300 |
(組んで) パイルドライバー 500 |
スカイハイ | ||
パイルドライバー 30000 |
H | ||
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BIAS オーストラリア もっとも困る機体。敵の場合は一息つけてありがたい。 なにが困るって、組技がひとつもなく、 折角のギロチンドロップにもっていくまでに苦労する。 F.ボディーアタックはセントーンのような胴じめ落しのような妙な技だが、 ランニングで決めればなかなかカッコイイ。 モーションがおおきいので、ある程度ダメージをあたえておく必要がある。 カウンターでも出せるには出せるが当らない。 唯一の光明はF.クロスアタックだが、(キック→)組みあう→ロープにとばしてから、 と手順が面倒な割には見返りが少なく、 出がおそいのでドロップキックに負ける事もままある。 |
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K+P | P+H | K+P+H |
(間合から/走って/カウンターで) F.クロスアタック 300 |
(間合から/走って/カウンターで) F.ボディアタック 300 |
(ダウン時に) ギロチンドロップ 500 |
スカイハイ | ||
ギロチンドロップ 30000 |
I | ||
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APOLLO イタリア 敵にまわった時の凶悪さはAと双璧。 この灰色を見るだけでもイヤ。 二週目のしょっぱな(十面)で出くわすと非常に損をした気になる。 ガッ(つかまれる)→ガシャシャシャシャー(ショルダーバスター)の繰返しで、 なすすべなく痛めつけられて、 ぽてっと捨てられた自機の、宙にういた両足が実にみじめ。 隙があるとすればサイドスープレックスを返せるぐらいだが、 根本的な打開策にはなりえない。 とにかく組みあわずドロップキックに専念すべし。 ボディープレスはだれが見てもセントーンだが、 HのF.ボディーアタックといい、尻から落ちるのが好きらしい。 |
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K+P | P+H | K+P+H |
(間合から/ダメージ時に) サイドスープレックス 300 |
(組んで) ショルダーバスター 350 |
(ダウン時に) ボディープレス 500 |
スカイハイ | ||
ボディープレス 30000 |
J | ||
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NOVEL ノルウェー 貫手・まわし蹴り・飛ひざ蹴りの空手技三点セット。 先制のJ.ニーパットののち、 ひたすらソロートチョップでジワジワと追いこんでいくのが理想の形。 組まないですむので一発きめれば立て直しやすい。 J.ニーパットとソバットは性能も使いどころもかぶるが、 Dのサマーソルトドロップのように丁寧に当ていけば長もちできる機体。 対戦だとソバットの空振りで距離をつめての奇襲が有効だとか それにしても地獄突きのようなさしこむ動作をチョップというのはヘンだ。 天龍の使うノドへの水平打ちが、まさにソロートチョップだろう。 |
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K+P | P+H | K+P+H |
(間合から/ダメージ時に) ソロートチョップ 300 |
(間合から/走って/カウンターで) ソバット 400 |
(間合から/走って/カウンターで) J.ニーパット 500 |
スカイハイ | ||
ソバット 30000 |